AWS無料枠を使って『艦これ』をモバイルデバイスから遊ぶ 後編
PCからRDP接続なのです!
EC2インスタンスの起動が完了したら、RDP接続に使うAdministratorユーザのパスワードを取得します。作成したEC2インスタンスを選択し、「Actions」→「Get Windows Admin Password」を選択。
「ファイルを選択」からインスタンス作成時に生成したKey Pairの秘密鍵ファイルを選択し、「Decrypt Password」ボタンを押下します。
復号化されたAdministratorのパスワードが表示されればOKです。以下の「Computer:」 「User:」 「Decrypted Password:」の3つの文字列はRDP接続時に利用するので、テキストファイル等にコピーしておくと便利です。
次に、PCからEC2インスタンスに接続情報を利用してRDP接続します。Windowsの場合は普通にリモートデスクトップを使いましょう。Macの場合は色々あると思いますが、ここではRemote Desktop Connection.appを利用しています。
「Computer:」のアドレスをそのままコピー&ペーストで入力。
「ユーザ名」「パスワード」も同様にコピー&ペーストで。楽ちんですね。
あとは接続ボタンを押してしばらく待てば、以下のような画面が表示されるはずです。
タスクバーが表示されていない場合、EC2インスタンスの画面解像度が1024x768なので、リモートデスクトップのウィンドウを大きくするとよいかもしれません。
最低限のOS設定と接続確認なのです!
本来はこのあと一般ユーザを作成したり、環境を日本語化したり、不要なサービスを停止したりと色々すべきことはあるのですが、今回は省略して、艦これをプレイするにあたり必要最低限な設定だけを行います。
IEのセキュリティポリシーが邪魔をしてファイルのダウンロードができないので、スタートメニューの一番上の「Server Manager」を起動、「Configure IE ESC」の設定をOffにします。
あとは普通にIEを起動し、好きなブラウザ(ここではFirefox)とAdobe Flash Playerをダウンロードしてインストール。DMM.comにアクセスしてログインし、鎮守府に着任ができれば無事、任務完了なのです!
モバイルデバイスからのRDP接続なのです!
ここまでできれば、あとは艦これにログインしているAWSのEC2インスタンスに、モバイルデバイスからRDPを使ってリモート接続するだけです。
例として手元のiPhone 4S(@3G回線)で説明しますが、Androidや他のモバイスデバイスの場合は適当に読み替えてください。RDP接続がきちんと出来るクライアントアプリなら問題ないと思います。
iPhoneの場合は、RDP接続が可能なアプリはいくつかあるようですが、ここでは無料のiRdesktopを利用しました。お世辞にも快適な操作感とは言えませんが、とりあえず遠征回しくらいはなんとかできる感じです。他にもRDP接続用ソフトは色々出てるみたいなので、興味がある方は色々と試してみてください。
インストールして起動後、PCからの接続設定と同様に設定していきます。
入力が完了したらタップして接続。
このように、PC98を彷彿とさせるナウい素敵なグラフィックが表示されればOKです。
色がおかしいので文字とかは判別しにくいところもあるかもしれませんが、まあ遊びこんでいる提督なら問題ないでしょう。ピンチイン・アウトで拡大縮小ができるので、特に補給のチェックを入れるところで活用してください。
注意点は、EC2の画面サイズが1024x768なので、RDPクライアント側もそれに合わせることでしょうか。そうしないとブラウザ画面が切れてしまって操作ができなくなってしまう場合があります。
色設定とかもAWS側の画面設定を含め、色々試せばおそらくもっと綺麗に表示されると思いますが、今回は遠征だけできればいいやという感じだったので気にしないことに。こんな感じで補給と遠征が無事できます。
描画のモタつきは3G回線だからというだけではなく、EC2側の処理能力も足りてないのかなと思います。あまりにも我慢できない、という方は改善の余地はたっぷりあると思うので、色々と試してみて下さい。リモート接続はRDPじゃなくてVPCにしたりするといいのかもしれませんね。
最後に、なのです!
やってみて今更なんですが、DMM.comがクレジットカード情報とか握っているので、公開サーバにそのアカウントでログインしっぱなしにすることになり、正直あまり心臓に良くありません。僕は常用はできないなあと思いました。
あと、DMMのオンラインゲーム規約を読んだのですが、AWS経由でのアクセスが「(8)不正な方法(特殊なプログラムを介しての)でのアクセスを試みる行為」に相当すると判断される可能性が、まったくないとは言い切れません。(ネットカフェからの接続と何が違うんだって話ですが……)
そんなわけで、また動作のもっさり感も正直半端ないので、快適かつ安心にプレイしたいという方は、素直にSurfaceとか買ったほうが楽だと思います。金額的にはAWSの無料枠に収まるっぽいので、そこだけが利点でしょうか。
ただ、遠征回しだけでもモバイル端末からやれるようになれば、ピーク帯のサーバ過負荷が、多少なりとも改善されるんじゃないのかなあ……なんて思います。
まとめ
艦これとても楽しいです。
ですが、中の人のデスマっぷりを見てると本当に、胃が痛くなります。
くれぐれも玉砕だけは……玉砕だけは……しないでくださいね……
皆さんの戦果Resultが上がることを祈って。
バーニング、ラーブ!!!!
(追記) ぶコメ
WinServer2012の方が軽い
ほほー。試してみるといいかもですねー。FlashPlayerのインストールになんかめんどくさい手順がいるという噂なので、その辺予め調べておくとTo Loveらなくて済むかも。
艦これ動作環境にLinux含まれてないんや……と思ったらWinServerも含まれてなかった(慢心) たしかにきちんと運用するならLinuxでやった方が楽かも。まあ今回は「AWSの東京リージョンt1.microからのアクセスで艦これが動くかどうか」を試してみただけなので、環境はお好みに合わせて色々試してもらえると。軽いのが一番ですよねー
AWS古参だからAWS無料利用枠ない(憤怒)
提督は甘えんぼさんなのですねー ぱんぱかぱーん(課金)しましょう よーそろー↑